八ヶ岳農業大学校 丸山校長が語る。ボンディッシュの「循環型社食」が日本の農業と企業価値を変える理由
- 2 日前
- 読了時間: 8分

【この記事の結論】
ボンディッシュが提供する「循環型社食・マルシェ」の導入は、単なる従業員への福利厚生や食事提供にとどまりません。企業のオフィスが「次世代の農業従事者の育成(社会課題の解決)」の場となり、同時に「社員とその家族を巻き込む新たなコミュニケーション」を創出する、戦略的かつサステナブルな企業投資となります。
今回は、八ヶ岳農業大学校の現校長である丸山侑佑氏に、ボンディッシュとの協業の裏側や、これからの食と農業が企業にもたらす価値についてお話を伺いました。
Profile │ 八ヶ岳農業大学校 校長 兼 専務理事 丸山侑佑
ポート株式会社(東証グロース上場)の取締役副社長を務める傍ら、多種多様な産業におけるスタートアップ等の社外取締役や顧問を歴任。
2024年6月に八ヶ岳農業大学校 理事に就任し、経営改善や組織づくりを指揮、2024年10月からは専務理事として同校の経営全般の責任をもつ。
2025年4月より、38歳の若さで八ヶ岳農業大学校 17代校長に就任し、農業DXの推進、実習・講義への生成AIの導入、直売所の業績改善、新商品の開発などのプロジェクトを次々に推進。
現在は野菜と花卉(かき)における栽培プロトコルの再設計と生成AIやセンシング技術による農業におけるリアルタイムデータマネジメントを推進。

利益やコスパを超えた「本気度」への共鳴
――― 早速ですが、数ある企業が存在する中で、なぜ「社員食堂」というオフィス空間を運営するボンディッシュとの協業を選んでくださったのでしょうか?
丸山校長: 実は、もともと協業先を探していたわけではありませんでした。たまたまボンディッシュさんの「循環米プロジェクト(※)」の取り組みを拝見し、素晴らしい取り組みだと直感し「ぜひ仲間に入れてほしい」と思ったのが始まりです。
ちょうどその頃、実習生(学生)たちに、自分たちが手塩にかけて作った農作物が「どこに届くのか」「どういう意義をもつのか」ということを、肌で実感してもらいたいと考えていたタイミングでもありました。

※循環米プロジェクトとは: 東京の社員食堂やカフェで出た食品残渣やコーヒーかすを良質な堆肥に変えてお米を育て、再び社員食堂で提供するボンディッシュ独自のサステナブルな取り組み。今年もプロジェクトは本格稼働しており、16トンの生産を予定。先日も社員食堂を導入いただいている企業様を招待し、田植え体験を実施しました。
――― 弊社の取り組みを見つけていただき、大変光栄です。弊社が推進する「循環米プロジェクト」についてどのように捉えていますか?

丸山校長: 正直、企業のSDGsの取り組みとしては「一部オーガニック野菜を使用しています」や「産地直送の新鮮な野菜です」といった見せ方でも十分にアピールできるはずです。ボンディッシュさんの食品残渣やコーヒーかすを堆肥に変えて農作物を育てる「循環型」の仕組みを社会実装するのは、企業の利益やコストパフォーマンスだけを考えたら、決して効率の良いことではないと思います。
しかし、あえて実行しているという事実に、ボンディッシュさんが目指している「単なる利益追求ではなく、社会にとって本当に価値のあるものを提供して利益に変えたい」という本気の熱量を感じました。
生産の「出口」を知り、生産活動への「誇り」を育てる
――― 丸山校長は現在もIT企業の経営を担いながら、その経営視点を取り入れた次世代の農業教育を推進されています。今回、学生の皆様が育てた野菜を東京のオフィスで直接販売することで、彼らの「経営感覚」や「収益への意識」にどのような化学反応が起きると期待されていますか?
丸山校長: 農業というのは、それぞれの地域で「育てやすい産物」が明確にあり、基本的には皆それを育てて、流通先も決まっていることが多いです。本当はビジネスモデルとして様々な選択肢があるはずなのに、あえて選択をしていない、あるいは選択をする必要がないという状況にあります。
しかし、サプライチェーンが多様化した現代においては、自分たちの考え方や価値の届け方次第で、様々なソリューションが存在するはずです。今回の取り組みを通じて、「こんな届け方やビジネスの形もあるんだ」という気づきを得て、今後のアイデアの一助にしてほしいと考えています。

――― 決められたルートに卸すだけでなく、販売の現場やエンドユーザーの姿を知ることは、大きな刺激になりそうですね。
丸山校長: おっしゃる通りです。例えば、直売所で売るキャベツと、東京の社食に届けられるキャベツとでは、売価自体に大きな差は出ません。しかし、そこにどんな価値を見出すかという「価値の広がり」は異なります。
自分たちが育てた野菜が東京のオフィスに届き、ビジネスパーソンに喜んで食べてもらえる。生産の出口=「消費者の喜ぶ顔」を見ることはポジティブな成功体験となるはずです。自分の生産活動に対する「誇り」を持ってもらえたらと願っていますし、新たな価値付けやビジネスモデルへの柔軟な発想に繋がればと期待しています。
畑とオフィスを繋げ、新しい価値を生み出す

――― 今回の取り組みは、ボンディッシュのお客様である「企業側」にとっても、何かメリットがあると感じていますか?
丸山校長: 都内のスーパーを探せば「八ヶ岳産の野菜」は存在するでしょう。しかし「八ヶ岳の農家さんから集めました」というだけでは、それぞれの農家さんが持つ想いや生育の工夫はバラバラで、消費者との繋がりは生まれにくいものです。しかし今回は、「八ヶ岳農業大学校という一つの組織体が、どういうこだわりを持って作っているか」というストーリーごとオフィスに届けることができます。作っている人の顔が見えることは、大きな付加価値になります。逆に、学生にとっても消費者の顔が見えることは成功体験としての学びの場になり得るため、オフィスの消費者が野菜の購入や食事を楽しむこと自体が、そのまま「新規就農者の輩出」を促す取り組みとなると感じています。
――― 企業の社員食堂が、単なる食事を提供する場所から「生産者と繋がる場所」へと変わるのですね。

丸山校長:その通りです。さらにオフィスで働く自身の日常にも「食を通じた新しいコミュニケーション」が生まれると考えています。
普段、親が子どもに「今日のお昼は何を食べた?」と聞くことはあっても、親から子どもに自分の社食の話をする機会は少ないですよね。
でも、東京のオフィスに新鮮なとうもろこしが茎ごと届いて収穫体験ができたり、八ヶ岳での農業体験ツアーに参加したりすれば、「今日こんな美味しいものを食べたよ」「こんな体験をしたよ」と家族に話したくなるはずです。社内だけでなく、家庭にも波及するコミュニケーションのきっかけになることは、企業にとっても非常に価値のあることだと思います。
食と農業の未来を「ポジティブ」に変える
――― 現在、日本の農業従事者の平均年齢は上がり続け、近い将来には生産者が半減するとも言われる危機的な状況です。この現状に、私たちはどう向き合っていくべきでしょうか。

丸山校長: 「子どもたちが安心して暮らせる社会」の根幹は、間違いなく「食」と「水」の安全です。生産者が減っていく現状に対して、「大変だ、危機的状況だ」と悲観的に呼びかけて半強制的に就農させようとしても、人は集まりません。
そうではなく、「面白そう」「わたしもやってみたい」と、自然と人が集まってくるようなポジティブな状態を作ることが重要です。
――― 最後に、ボンディッシュと共に、日本の食や農業の未来をどのようにアップデートしていきたいかお聞かせください。
丸山校長: もちろん、生産現場は楽しいことばかりではありません。ただ、自分たちが作ったものを食べてくださる多くの方がいて、その方たちが笑顔になり、幸せになっているという事実は間違いなく存在します。
学生たちには、その「出口(消費者の笑顔)」の部分をしっかりと見せてあげたい。今回のボンディッシュさんとの取り組みを通じて「こんな形があるんだ」と感銘を受け、農業を志す若者が増えていくかもしれない。そういったポジティブなサイクルの中で生産者が増え、誰もが安心して暮らせる社会インフラを築いていくことが、私たちの目指す一番の理想です。
まとめ:食のインフラを変え、企業を強くする
八ヶ岳農業大学校・丸山校長との対談から見えてきたのは、ボンディッシュの「循環型社食」が持つ本質的な価値です。
社員食堂やオフィス内マルシェを通じて、新鮮で安全な野菜を届けることは、従業員の健康増進や出社率の向上に繋がります。しかしそれ以上に、「自社のオフィスで食事をすることが、次世代の農業を担う若者の育成と、持続可能な地球環境の保全に繋がる」という圧倒的なストーリーは、企業のSDGs推進における強力な軸となり、従業員のエンゲージメントを飛躍的に高めます。
ボンディッシュはこれからも、食のインフラ改革を通じて、企業課題と社会課題を同時に解決するソリューションを提供し続けます。

自社のオフィスに社員食堂を導入できるか、まずは確認してみませんか?

「食事を通して社員の健康サポートをしたいけど、スペースやコストの問題から諦めていた・・・」そんな企業様も、ボンディッシュのキッチンレス社食なら、導入できる可能性があります。
厨房設置不要で、健康的なランチを提供しながら、SDGsや社会貢献にもなる。キッチンレス社食の詳しいご説明はこちらのページからご覧ください。▶ BONDISH OFFICE LUNCH
また、誰でも無料でダウンロードいただける、資料もご用意しております。











