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CSSO寺井幸也とともにボンディッシュはどう変わっていくのか ― 食数が増えるほど質を上げていくサステナブルへ ―

  • 友香 竹原
  • 3 日前
  • 読了時間: 6分

こんにちは。ディレクターのともちゃんです。今回は、ボンディッシュで働く“プロフェッショナルの裏側”をご紹介します。


ボンディッシュでは、食のプロフェッショナルたちがそれぞれの個性を活かして活躍しています。今回は、2024年からボンディッシュのCSSO(Chief Sustainable Story Officer)に就任し、会社の“食の未来”を設計している料理家の「寺井幸也」さんにインタビューを行いました。


2026年に向けて彼が描く、食の「量」を、「質」と「社会的価値」へ変換するビジョンに迫ります。



Profile | 寺井 幸也(てらい ゆきや) 2015年より、彩り豊かな家庭料理をメインにしたケータリング事業「幸也飯」をスタート。2017年にはレシピ本「幸也飯」を出版。大手企業やイベントケータリングを数多く手がけるほかファッション誌やWEB媒体におけるフードスタイリングやレシピ提供、飲食店プロデュース、企業との商品開発、イベント出演など『食』を起点に幅広く活動中。2024年からボンディッシュ株式会社のCSSO(Chief Sustainable Story Officer)に就任し、食のサスティナブル活動の旗振り役を担う。


年間323万食を預かる食のインフラを「ストーリー」でアップデートする


― まずは幸也さんの役割である、CSSO(Chief Sustainable Story Officer)について教えてください。


寺井:一言で言えば、既存の食の提供のあり方を「より良く、意味のあるもの」にアップデートする役割です。ボンディッシュでは、社員食堂やケータリングなどを通じて、年間で約323万食(2025年実績)を提供しています。これだけ多くの人の身体に入る「食」を扱っているので、一時のトレンドではない本質的な「質の向上」を仕組みとして組み込む必要があると思っています。

大量の食材を仕入れ、調理し、提供する。このサプライチェーン全体を、いかに社会的な意味を持つ「ストーリー」に昇華できるか。それがCSSOとしての僕の責任です。


― 単なる料理人ではなく、全体を設計するエンジニアのような立場ですね。


寺井: そうですね。来年、再来年と規模が拡大する中で、質を落とさず、むしろスケールメリットを活かして付加価値を高めていく。「食数が増えるほど質が上がる」という逆説的な挑戦を、組織の仕組みとして実現することが僕の仕事です。


――― 年間323万食ということは、1日あたり約8,849食を提供している計算になります。これだけ巨大な「食のインフラ」を舞台にサステナブルな改革を行うことは、一店舗の取り組みとは比較にならない社会的インパクトを生み出します。幸也さんが語る「ストーリー」とは、この膨大な数字の裏側にある、一つひとつの食材や工程に意志を込める作業です。



サステナブルは「我慢」ではなく、テクノロジーで前に進むための考え方


― 幸也さんはよく「サステナブルを楽しく実行する」とおっしゃっていますが、改めてその真意を教えてください。


寺井:サステナブルという言葉を聞くと、多くの人が「我慢」や「制限」をイメージして立ち止まってしまいます。でも、たとえば「魚が減っているから食べるのをやめよう」と制限するだけでは、問題の根本的な解決にはなりませんし、状況が以前のように戻るわけでもありません。


― 制限するだけでは未来は変わらない、と。


寺井:大事なのは、今ある技術やテクノロジーを駆使して、どうやって資源を増やしたり、別の食材を賢く活用したりしていくか。その道のりに「楽しさ」や「新しい発見」を見つけることが、持続可能な未来への唯一の道だと思っています。制限して過去に戻ろうとするのではなく、新しい価値を生み出しながら前に進む。それが僕の考えるサステナブルです。


――― ボンディッシュが提供する1日約8,849食のうち、もし10%をフードロス食材や規格外食材に置き換えることができたら、毎日約885食分にのぼります。 本来なら廃棄されるはずだった食材を、プロの技術によって「最高の一皿」として提供する。 この転換が10%実現するだけで、毎日約885人の方々に、美味しくて社会的に意味のある食事を届けることが可能になるのです。 未利用資源を「高付加価値商品」に変えるこのロジックは、まさに攻めのサステナブル戦略と言えます。

ボンディッシュでは “循環型 = ゼロ・ウェイストサイクル” の試験導入を開始しており、社食を利用するお客さまの会社をはじめとしてゼロ・ウェイスト理念をセカイに浸透させるべく活動を進めています

▶ ボンディッシュのサスティナブル活動についての詳細はこちら https://www.bondish.co.jp/sustainability



食の会社だからこそできる、言葉を超えた「体験」の伝え方


― CSSOとして、世の中にどのようなストーリーを届けていきたいですか。


寺井:文字での説明も大切ですが、食の会社なら、食べた瞬間に「え、これ、すごく美味しい!」と直感してもらうことが最強のコミュニケーションだと思っています。


― 理屈よりも先に「美味しい」という感動が来るわけですね。


寺井:そうです。「苦手だった食材がこんなに美味しいのはなぜ?」という疑問に対し、「実は植物性堆肥で育てていて癖がないんですよ」といった期待を超える答えが返ってくる。これが一番きれいで自然な学びの形です。美味しいからこそ、その背景にある「なぜ?」を知りたくなる。大量調理という現場であっても、この「食べて感じてもらえる技術」を徹底的に磨き上げ、当たり前にしていきたいですね。


――― 幸也さん自ら産地を訪問し、生産者と会話しながら食材に触れることで、日々美味しさについて追求を続けています。

▶ 寺井幸也のSustainability Story Trip #1 https://www.yukiyameshi.jp/post/yukiyameshi-blog



会社をじっくり見た一年から、“化学反応を起こす一年”へ


― 2026年に向けて、幸也さんが見据えている展開を教えてください。


寺井:去年1年間は、ボンディッシュという組織の深部を知ることに集中しました。各事業部の現場のリアル、それぞれの課題に徹底的に向き合ってきました。その中で感じたのは、食数が多いからこそマニュアルや仕組みが非常に強固に設計されているということです。だからこそ、そこに僕の視点を掛け合わせることで、まだまだ「質」を引き上げる余地がある。2026年は、僕一人のプロデュースではなく、既存の仕組みと僕の感性が混ざり合うことで生まれる化学反応を、より多くの現場で起こしていきたいです。


― 最後に、幸也さんにとっての「これからの食」への想いをお願いします。


寺井:サステナブルは我慢ではなく、前進です。“食数が増えるほど、質を上げていく”それを当たり前にやる会社でありたいと思っています。その姿勢を、CSSOとして、ボンディッシュとして、日々の社員食堂や一つひとつのケータリングの現場で示していきたいですね。



編集後記:ビジネスとクリエイティビティの融合


今回のインタビューで印象的だったのは、幸也さんが「量」を言い訳にせず、むしろその「スケール」を社会を変えるレバレッジ(テコ)として捉えていることでした。


調理する側が食材を真摯に見つめ、手をかけることで初めて生まれる価値。 生産者、会社、喫食者の三方が潤うこの循環こそ、食のインフラを担うボンディッシュが2026年に向けて証明していくべきサステナブルの形なのだと感じました。




【寺井幸也が手掛けるサスティナブルなケータリング】

【ボンディッシュの社員食堂に関するお問い合わせ】

【ボンディッシュで一緒に働きたい方】



2026年1月1日をもちまして「株式会社ノンピ」は、「ボンディッシュ株式会社」に社名変更いたしました。

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